８月１０日（金）、京成のアクセス特急でＮＲＴへ。

ほぼ満席のＢ７７７‐３００ ＨＬ７５３４機は

１４：０５に動き出し、１４：２６に離陸した。

機内食に選択肢は無く、テリヤキチキンライス＋

サラダ＋パン＋チョーヤ梅ゼリーを、

Ｍａｘ（４．５％・３５５ｍｌ缶）と伴に頂く。

この旅で利用したＫＥ便では全ての機体にパーソ

ナルモニター＆ＵＳＢポートが装備してあり、まず

は福山雅治主演の是枝裕和監督作品『三度目の

殺人』を視聴した。

ほぼ定刻どおりでＩＣＮに到着。初利用となる第２

ターミナルでは、２３２番ゲート近くにある

ピョンファグクスに寄ってみた。制限エリア外にある

ピョンファオクのサテライト店？ ピョンファオクでは

１５，０００ＫＲＷのメウンコムタンがココでは

１２，０００ＫＲＷ。ただしバンチャンは

付いてこない。辛美味〜。

Ｂ７７７‐３００ ＨＬ７５４０機も ほぼ定刻発。

搭乗率は５割程度か。離陸から１時間ほどでの機内

食では、ビーフ or チキン or フィッシュの選択肢から

ビーフを選択。オリエンタルドレッシングが添えられた

モーニングトーフや赤ワイン、ｈｉｔｅ社のビール・

Ｄｒｙ Ｆｉｎｉｓｈ ｄ（４．８％・３５５ｍｌ缶）と伴に

頂く。食後にはクレドール レッドカーペットチーズケー

キカップアイス（８０ｍｌ）の提供もあった。

機内では ｈｉｔｅ ＥＸＴＲＡ ＣＯＬＤ（４．５％・

３５５ｍｌ缶）＆ハニーローストピーナッツと伴に

『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』『ハットン

ガーデン・ジョブ』を視聴。離陸から５時間４０分ほど

経過した頃には軽食のピザ・マルゲリータをｃａｓｓ

ＦＲＥＳＨ（４．５％・３５５ｍｌ缶）と伴に。

なお軽食には おにぎり ｏｒ バナナの選択肢もあり。

その後もフライトは順調に推移、時計を１時間巻き戻し、

定刻よりも少し早い２３：５５、ＤＰＳに着陸した。

ところでＤＰＳ‐ＤＩＬ線は１日２往復、 さらに月水金

はＳＪ系のナムエアー（以下、ＩＮ）も運航している。

　　　　　　　　　ＤＰＳ → ＤＩＬ

ＩＮ２８０ 　　　９：１５ → １２：００

ＧＱ７３００　 　９：２５ → １２：２０

ＳＪ２７０ 　　１０：４０ → １３：３５

　　　　　　　　　ＤＩＬ → ＤＰＳ

ＩＮ２８１ 　　１２：３０ → １３：１５

ＧＱ７３１０ 　 １３：２０ → １４：１０

ＳＪ２７１ 　　１４：１５ → １５：００

８月１１日（土）、欠航が心配なので早めに空港で

チェック。６：２５にはＱＧの搭乗手続が始まり、

７：４０には私が予約しているＳＪの窓口もオープン。

今度こそ東ティモールへ行くことが出来そうだ。

初利用となるＳＪは、世界の航空会社安全度で度々

ワーストランキングに入っており少し心配だったが、

Ｂ７３７‐８００ ＰＫ‐ＣＬＳ機は機内の設備も

至ってフツー。搭乗率は５割ほど。定刻より少し早い

１０：３５には動き出した。

ＣＡ３名のうち２名が頭をヒジャブで覆っていてインド

ネシアらしさを感じさせる。ヒンドゥーの島・バリだと

なかなか目にしないからなぁ。さすがにアルコールは

無かったが、一応国際線だからか機内食は提供された。

チキン＋ごはん＋青梗菜、フツーに美味い。大好物の

スイートチリ味サンバルも付いてサイコー♪ただしデザ

ートに付いてきた”ヤクルトを固めたようなゼリー？“は

ビミョー。シートポケットには機内誌や免税品のカタログ

もある。食後しばらくの間、３人のＣＡは熱心に免税品を

売っていた。歩合制？ノルマでも あるのかな？

やがて右側の窓にティモール島が見え始める。そして

時計を１時間進めた１３：２４、無事ＤＩＬへ着陸

した。そう、東ティモールと日本との間には時差が無い。

飛行機からタラップで地上へと降り、小さなターミナル

まで歩いてゆく。かつて太平洋の島々を旅した時の事を

思い出す。そして建物に入る前の窓口でアライバルビザを

取得。欧米人を中心に２０名弱が列を作る。料金は観光

ｏｒ ビジネスビザが ３０ＵＳＤ。トランジットだと ２０

ＵＳＤ、就学ビザ ４０ＵＳＤ、就労ビザ ５０ＵＳＤ。

代金を支払うと特に何も聞かれずシールタイプのビザを

パスポートに貼ってくれた。入国カードに”２日間滞在“と

書いた私に許可された滞在日数は５日間だった。

建物に入ると到着免税店（左写真）もある。東ティモール

への免税範囲はアルコール度数２２％以上の酒

２．５リットル、ワイン ５リットル、たばこ １００本、

コーヒー １キロ、紅茶 ２００グラムなど

ふと壁を見るとエアティモールの看板（中央写真）が貼ら

れているが、今でも運航してるのかな？そしてココでは

全ての手荷物をＸ線で検査していて、それが終わった

１４時過ぎには無事入国。到着便を示すモニター（右

写真）によると、この日はＳＩＮからＭＩのフライトも

あるようだ。

ＳＩＮ ９：２５ -ＭＩ２９６→ １４：２０ ＤＩＬ

ＤＩＬ １５：２５ ‐ＭＩ２９５→ １８：００　ＳＩＮ

空港の制限エリアを出ると、一人の男が声を掛けてきた。

手には予約している宿と私の名前が書いた紙を持って

いる。もともと町の中心部まで、マイクレットと呼ばれる

乗り合いミニバスで行こうと思っていたので送迎は手配

していなかったのだが、つい乗ってしまった。私の他に

もう一人の日本人客も同乗。風貌から日本人を探して

いたようで、運転手が「一緒に乗せていく。」とスカウト

したようだ。

東ティモールの車道はインドネシア同様左側通行。移動

中、中国人経営の店が集まるエリアも通過。「東ティモー

ルは物価が高いので、みんなバリへ遊びに行く。」と運転

手が話してくれた。同乗の日本人は途中のＤ´ｃｉｔｙ

ホテルで下車し、空港から１０分ちょっとで この日の宿に

到着した。

部屋に荷物を置き、さっそく町歩きスタート。レジスタン

ス博物館（左写真（館内は写真撮影不可）・入場料１

ＵＳＤ）や伝統的織物を売るタイスマーケット（中央

写真）、大統領官邸（右写真）あたりをブラブラする。

途中、博物館近くのセントラルというスーパーに寄ってみ

た。食料品やビールなどを見ると、ポルトガル製の商品

が多い。東ティモールは１６世紀から１９７５年まで

ポルトガルの支配下にあり、現在も公用語は固有の

テトゥン語とポルトガル語。ポルトガル語諸国共同体

に加盟している。東ティモール製の商品が目に付かない

のは少し淋しい。そんな中、店の入口に「ＦＲＥＳＨ

ＬＹ ＢＲＥＷＥＤ ＩＮ ＴＩＭＯＲ‐ＬＥＳＴＥ」と書か

れた看板を発見。どうやらシンガポールのタイガービ

ールが東ティモール国内で製造されているようなのだ。

せっかくなので店の入口にあるカフェテリアで生ビール

を頂く。１杯 ２．５ＵＳＤ。東ティモールは自国通貨を

持っておらず、ＵＳＤにて代替している。いわゆるドラ

リゼーション。ただ１ドル未満の補助通貨として５

・１０・２５・５０センターボ（＝セント）硬貨は

独自に鋳造している。

町を歩いていて飲食店を見ると、バクソやミーアヤムの

文字が目立つ。中には店頭でバビグリンを作っている店

（左写真）も。食文化はバリ島に似ているようだ。大統領

官邸近くの店に立ち寄ってみる。バクソにしようか、ミー

アヤムにしようか（各１ＵＳＤ）迷っていたら、壁のメニ

ューにミーアヤムバクソ（右写真・１．５ＵＳＤ）の

文字。まさにチキンラーメンといった味の麺に肉団子、

なかなか美味い。

一息ついたら町歩き再開。路上には天秤棒を担いだ物売

や、ニワトリを売る人々の姿がよく見られた。

そのままプレジデンテ・ニコラウ・ロバト通りを西へ進

み、東ティモール唯一のショッピングモールである

ティモールプラザまで行ってみた。建物に入ってすぐの

一等地でスマホが売られているのは どこの国も同じ。

サムスン製スマホ ８５ＵＳＤ〜、Ｄｉｇｉｃｏｍ社製

５５ＵＳＤ〜。アジアを席巻している中国ＯＰＰＯ社

の広告が目立つ。建物中央には大きな吹き抜けに

スケルトンエレベーターもあり、なかなか立派。スー

パーマーケットやフードコートもある。

敷地内にあるバーガーキングは、ココの他に空港や博物館

の近くなど、市内数ヵ所に出店。マクドナルドは無いのか

な？なお空港に「ビアードパパがオープンした」との広告

が出ていたが、実際には まだ開店していなかった。

館内をしばし散策後の１７：３０、建物の前で客待ちを

していたタクシーに乗り、クリストレイ（本ページトップ

写真）へ向かう。高さ２７m、リオデジャネイロの コルコ

バードの丘 に立つ像に次ぎ、世界で２番目に大きな

キリスト像らしい。聞くところによると、リスボンにも大

きなキリスト像が あるらしいのだが、ポルトガル語圏の

人々は大きなキリスト像を立てたがるものなのだろうか？

海沿いを走る車窓からは、屋外で野菜や魚を売るマーケッ

トや、外国人向けのようなリゾートホテル、さらには結婚

式を行っているレストランなどが見えた。また遠浅の海

には多くの人。彼らは遊んでいるのだろうか？それとも

何か海産物でも採っているのだろうか？

そうして走ること２０分ちょっと、クリストレイの真下に

到着。運転手をその場に残し、一人で像へと向かう。

駐車場には１２番のマイクレット（左写真）が停まっ

ていたが、町の中心部からコレに乗れば２５セン

ターボで来れたのかな？

丘のてっぺんに立つキリスト像までは５００段以上の

階段を登らなくてはならない。１８：２０、なんとか日没

までに像の前に到着。しばし高台からの景色を楽しむ。

日没後、像はライトアップされるのかもしれないが、登っ

てきた階段に街灯は無さそうだし、タクシーの運ちゃん

を待たせるのも悪いので戻る事にする。市街地から

クリストレイまでの往復で、運ちゃんの言い値は１５

ＵＳＤ。ホントは１０ＵＳＤくらいを考えていたのだ

けれど、交渉により１２ＵＳＤに。まぁ致し方ないか。

この日の宿はホステル・ダ・テッラ。ドミトリーがメイン

のようだが、私はエアコン付のダブルベッドルームを

選択。朝食付で２８ＵＳＤ。部屋は思ったより

キレイ。チェックインの時にオーナーさんから夕食を

誘われ、ご一緒する事にした。オーナー夫妻（？）と

女性従業員、小さな子どもを連れたカップル客、男性

１人客が私を含めて４名、総勢１０名での食事会。

宿泊客は全員ではないが、毎晩こんな感じで夕食を

食べているようだ。メニューはスープ、サラダ、（ナシ

ゴレンと言うより）焼き飯、（ミーゴレンと言うより）

焼きそば。スパイシーさは無いがフツーに美味い。

そして翌日チェックアウト時に請求されたのは、予約

時の朝食付料金２８ＵＳＤのまま。すっかりご馳走

になってしまった。夕食後は部屋に戻り、スーパーで

買ったスーパーボック（５％・３３ｃｌ瓶・１．７５

ＵＳＤ）＆サグレス（５％・２５ｃｌ瓶・１．４ＵＳＤ）

を。いずれも以前ポルトガルを旅した時に現地で

飲んだビールだ。

８月１２日（日）７：５０、宿の朝食はバナナパン

ケーキ。シナモンの甘い香りに、宿の飼い猫が引き寄せら

れてきた。なおコーヒー・紅茶は いつでも自由に飲む事が

出来た。食後は海岸まで散歩。歩いて１０分足らず。

このあたりは大使館街なのかな？海に近い教会では日曜

礼拝が行われていた。東ティモールは国民の ほとんどが

キリスト教徒らしい。海岸線に出ると、前日訪れたクリス

トレイや、ダイビングスポットにもなっているアタウロ島

が見える。また小さな灯台の脇には、日本からの支援

により建てられた事を示す碑が置かれていた。近くの

公園ではボーイスカウトの子ども達がキャンプをして

いたりして、なんだか平和な日曜の朝。

１０：３０、チェックアウト。空港までマイクレットを

利用してみる。前日、タイスマーケットの近くで見つけた

バス停へ行ってみると、早速１０番のマイクレットが

停まっていて乗車。かなり頻発しているようだ。狭い

車内では１０席ほどの座席が埋まっているにも関わ

らず、少し走っては停まり、こまめに乗客を乗り降り

させていく。そして走ること１５分ほど、空港近くの

ラナバウトで下車。運賃は２５センターボだと思っ

ていたのだけれど、運転手に５０センターボ硬貨

を渡すと「ＯＫ、ＯＫ」と言ってお釣りをくれない。まぁ

仕方ない。ラナバウトの中央にはニコラウ・ロバト氏の

像が立つ。まだ独立前の時代に首相や大統領を務め

た国家の英雄で、空港や道路にも彼の名前が付けられ

ている。

ところで前日空港から宿まで乗ったタクシーの運転手が

「欧米人は東ティモールに長期滞在するが、日本人は皆

一泊で帰る。」と言っていた。実際タクシーに同乗した日

本人も私も一泊のみ。もちろん休暇の長さも関係してい

るのだろうが、日本には東ティモールに関する情報が圧

倒的に少ない事も影響していると思う。日本人は あまり

情報を持たないまま、バリの ついでにココへ来ていると

いう印象。ただ欧米人は この国に残っている手付かず

の自然を求めて やって来ているのだ。ロンリー・プラネ

ットは東ティモール編を出しているが、地球の歩き方は

出していない。バリに比べると物価も高いし観光インフラ

も未整備。ただ近い将来、ネイチャーツアーの目的地と

して注目される可能性を秘めていると感じた。

そんな事を思いながら、ラナバウト近くの酒屋で東ティモ

ール製タイガービール（４．５％・２５０ｍｌ缶・１ＵＳ

Ｄ）を購入。あれ？シンガポールのタイガービールって、

５％じゃなかったっけ？いずれにしても、国を去る前の

最後の ひとときだ。