このページの表題に「釜山」と書いたが、今回 釜山は ただの通過点。ここでは全州
　　から済州までの移動記録を記します。

　　全州発・釜山行 のバスは、７時から１０時までの毎正時発・１１時半・１３時から１９時
　　までの毎正時・２２時２０分の１日全１３便。そのうち８時・１４時は一般バス（Ｗ１３，
　　８００）、２２時２０分は深夜優等バス（Ｗ２２，３００）、それ以外は優等バス（Ｗ２０，３
　　００）だ。走行距離は２６５．１km、所要時間は いずれも３時間２０分。

　　今回利用したのは、１３時発 の 東洋高速バス社 優等バス。ソウル-全州でのバス　
　　同様、２＋１の３列シートで、TVモニター付き。山清（サンチョン）サービスエリア（右　
　　写真）での休憩後、釜山郊外では少し渋滞したが、ほぼ定刻の１６時２０分に老圃洞
　　（ノポドン）の釜山中央バスターミナルに到着した。

　　今回、“釜山版Suica”＝ ハナロカード （左写真）を購入。自動販売機のディスプレイ
　　には 「１９歳以上のアダルト」「１３〜１９歳のユース」「レギュラー」 の３種類が表示さ
　　れていたが、レギュラーを選ぶとエラーが出てしまった。アダルト・ユース ともに １枚
　　Ｗ２，０００、ストラップタイプ（右写真）は １つ Ｗ６，０００ で売られていた。カードを　
　　買った販売機では、Ｗ１，０００以上 ・ Ｗ１，０００単位でチャージも可能。運賃は現
　　金購入に比べ１割引で、老圃洞-中央洞は Ｗ１，３００ が Ｗ１，１７０ になった。

　　済州行きのフェリーは、地下鉄・中央洞駅から歩いて５分ほどのところにある 沿岸旅
　　客ターミナル（左写真）から出発する。出航１時間前の１８時に行くと、ターミナルには
　　既に多くの人が集まっていた。荷物から推測するに、登山目的の客が多いようだ。

　　利用したのは、東洋高速フェリー のソルボン（雪峰）号（釜山発 月・水・金、済州発　
　　火・木・土 の便に使用）。一番安い ３等（左写真・港の電光掲示板では ３等Ｂ室と　
　　表示） は Ｗ３９，０００ で、４ヶ所ほどある雑魚寝部屋は、どこも満室だった。なお　
　　釜山発 火・木・土、済州発 月・水・金 に使われている コージー・アイランド号には　
　　Ｗ３５，０００ の部屋もあるようだ。（両船とも、繁忙期には料金が上がる。）写真の　
　　部屋の壁には、金剛山のイラストマップが飾られていた。かつて金剛山観光にはフェ
　　リーが使われていたそうだが、きっと これは その船だったのだろう。（現代 所有の　
　　船のようだし･･･） ちなみに右写真は Ｗ４２，０００ の ２等船室（電光掲示板では 　
　　３等Ａ室と表示）。雑魚寝だが定員が設定されているので、ゆったりしている。

　　こちらは ２等３人個室（電光掲示板では２等Ａ室）Ｗ５９，０００。トイレ付きの部屋も
　　あった。その他、バス・トイレ付きの１等 Ｗ１３０，０００、特等 Ｗ１６０，０００ など。

　　出航日の１８時半から２１時半までの間、船内レストラン「Hispaniola」が営業してい　
　　る。ビュフェスタイルで、大人 Ｗ６，０００、子ども（１０歳まで）Ｗ５，０００。おかずは
　　８種類ほどで、カルククスもある。 Ｃ１焼酎（２０％・３６０ml瓶）は、Ｗ３，０００。

　　上のフロアには、バー BENBOW もあった。生ビール（５００ml）Ｗ４，０００、瓶ビール
　　Ｗ５，０００、カクテル Ｗ８，０００、カラオケボックスは、平日 Ｗ１５，０００・金土 Ｗ２
　　０，０００ など。店内には ディスコのようなダンススペース もあった。

　　３等寝室に囲まれたエリアには、左写真のようなパブリックスペースがあり、深い時　
　　間になると、多くの人が集まってきた。中央写真はゲームコーナー。右写真のスナッ
　　クコーナー（売店）は２３時近くでも営業しており、深夜こそ休んでいたが、到着前に　
　　は再び営業していた。hite（４．５％・３５５ml缶）Ｗ２，５００、パッケージにＷ１，２００
　　と書かれたアイスクリームは Ｗ１，３００ と、値段は少々上乗せされている。

　　船で見かけた韓国人。甲板で車座になり飲み明かす人々（左写真）、賭け花札に興じ
　　る人々（中央写真・韓国人のオヤジ達は花札が好きらしく、ソウルの街頭でも花札を
　　している人の姿を見かける。）、朝には甲板をジョギングするアジュンマ（右写真）が。

　　この日の航海は、ほとんど揺れもなく快適。日の出は５時４０分頃。定刻どおりの６時
　　に、済州の旅客船ターミナル（右写真）に到着した。