６５～６８日目　モンテビデオ

　１０月１６日朝１０時半、港に戻って乗船手続。飛行機のようなチェックイン・カウンター
で手荷物を預けると、既に私の姓名・パスポート番号・生年月日・性別・国籍が印字され
たウルグアイの出入国カードがプリントアウトされてきた。相変わらずここの船会社はハ
イテクだ。ゲートに進むと手荷物検査があり、続いて出国手続。ここでは二人の係官が
並んで座っていて、アルゼンチンの出国審査とウルグアイの入国審査を一緒にやってし
まう。質問も無くスピーディー。これでコロニアでは入国審査は不要。非常に効率的だ。

　アルゼンチンからコロニアまでは僅か１時間の船旅。船内のカフェで買ったミートパイ
「エンパナーダス」と、昨夜の飛行機でも飲んだビール「Quilmes」（４．９％・３３０立方㎝
瓶・Ａ＄３．１）を食している間に着いてしまう。ここでは再度手荷物検査。係員が多いの
で時間は掛からないが、きちんと中身までチェックしてゆく。そして小さい港の建物を出
ると、そこには船会社のバスが待機していた。私が「モンテビデオまで行きたい。」と言う
と、船のチケットを見せるよう言ってくる。本来は船のチケット購入時にモンテビデオまで
のバス代も払わなければならなかったらしい。ただ私は船がコロニア行だから、チケット
売り場で「コロニアまで。」としか言ってなかったのだ。慌てて港の建物内にある船会社
の窓口でバスのチケットを購入。ブエノス・アイレスではＡ＄１７と書かれていたバスの
運賃も、ここでは１４０ウルグアイ・ペソ。（ややこしいが、これも現地での略号は＄。以
下Ｕ＄と表記。Ｕ＄１≒４円。）ただ、私はまだＵ＄を持っていなかったのでＡ＄で支払
ったら、何故かＡ＄１６だった。

　モンテビデオまでのバスは革張・フカフカシートの豪華車両。おそらく今回の旅で利用し
たバスの中では暫定トップの装備。バスは牧草地帯を快調に飛ばしていく。ブエノス・ア
イレスで船に乗って以来、全てがスピーディーだ。私の抱いていた南米のイメージとはか
け離れている。やがて大きな橋を渡ってバスはモンテビデオ市内へ。コロニアからここま
でちょうど２時間だが、市内では渋滞もあり、１４時４５分、バスはモンテビデオのトレス・
クルセス・バスターミナルに到着した。

　ここのバスターミナルはとても近代的。ゆっくり見て行きたいのだが、今日はブラジル・
ビザの申請の方が急務。ブラジルへのバスもココから乗るのだから、とりあえずはサン・
パウロ行きバスの時刻表チェックと両替（Ａ＄６０→Ｕ＄５４３）だけに留め、タクシーに飛
び乗った。モンテビデオのタクシーは防犯上、前席と後部座席の間がガラスで仕切られ
ていて、代金の受け渡しも小さな引出を介して行われる。またメーターはゼロから始まり
数字が１ずつ増えていく表示。車内に運賃対応表があり、メーターの数字に応じた金額
を支払う。初乗りはＵ＄１５。バスターミナルからブラジル領事館までは３～４キロ・所要
約１５分でＵ＄５５だった。

　地図を頼りにブラジル領事館の入っているビルを訪ねると、領事館は１５時で閉館だと
言う。この時すでに１５時１５分。とりあえず領事館のある６階に行ってみることにした。イ
ンターホンを押して、既に閉まった扉を開けてもらう。窓口の女性は英語が判らず、中か
ら別の女性が出て来てくれたが取り合ってくれない。粘ってもダメ。週末に掛からないよ
うにビザの申請をしたかったのでモロッコからココまで突っ走ってきたのだが、仕方がな
い。明日の朝、また出直しだ。

　少しがっかりしつつ、次は宿の手配。今回の宿は街の中心・カガンチャ広場に近い「ホ
テル・ラファイエット」。ビザの状況が判らないので、とりあえず１泊のみのチェックイン。
ここは一応４つ星ホテルで、小さいながら屋内プールやフィットネスもある。部屋は十畳く
らいの広さでキレイ。ダブルベッドにシャワー・トイレ・ＴＶ・電話付で２８ＵＳＤは正直言っ
て安い。

！電波少年」の中でやっていた企画「ドロンズの南北アメリカ大陸縦断ヒッチハイク」の
最中で、スタッフが暴漢に襲われたのが確かモンテビデオだと記憶していたからだ。ただ
見る限りは至って平和。街の広場ではカフェやベンチでくつろぐ人の姿が多い。治安が
悪いと言われる旧市街も、多くの警察官が立っていて安心感がある。木漏れ日の中、憲
法広場に出ていたアイスクリーム・スタンドで一休み。アイスは１スクープ＝Ｕ＄３１が、２
スクープだとＵ＄３９、３スクープならＵ＄４５。私のチョイスはバニラとラズベリーとラム
をカップで・・・。　美味い。

　その後もしばらく旧市街を散策。時刻も１８時を回り、腹が減ってきたので今日は旧市
街の港近くにある市場で食事をすることにした。市場の建物の周りにはオープンの席を
配したレストランが並んでいる。建物の中に入ると、今度はカウンター席のみで肉の炭火
焼きを食べさせてくれる店が何軒も並んでいた。ただし閉店時間が近いようで、あまり人
影もない。とりあえずその中の１軒の席に座る。メニューを見ても何を注文してよいのか
判らず困っていると、カウンターの中の男が冷蔵庫からブ厚い肉を取り出し、「これはど
うかな～」と目の前でヒラヒラさせてくる。値段を聞くとＵ＄１０５（約４２０円）。即決だ。つ
いでにビール「ＺＩＬＬＥＲＴＡＬ」（５．５％・６２０ｍｌ瓶・Ｕ＄６０）もオーダーした。

　男は肉を網に乗せると、何か聞いてくる。おそらく焼き加減なのだろう。「レア」と言った
が通じただろうか。それから数分して目の前に出てきたのは厚さ２ｃｍ・長さ（？）２０ｃｍ
の大きな肉。しかもアメリカによくあるステーキハウスと違って、柔らかくて臭みも無い。
焼き加減もちゃんとレアで出てきた。皿の横にはトマトとオニオンの入った薬味など、２
種の調味料も用意してくれるが、塩味だけのそのままの状態で充分美味い。ただあまり
の大きさに後半疲れてくるので、そこで薬味の出番。なんとか平らげ大満足。パン代含
めてトータルＵ＄１７６（約７００円）。代金を支払う時に「端数のＵ＄４はチップだ。」と
言って渡すと、店のスタッフ全員から大きな声で陽気に何度もお礼を言われた。モンテビ
デオって、なんだかイイ所かもしれない・・・。

　１０月１７日朝９時、ブラジル領事館に再チャレンジ。もともとブラジルのビザは取得が
面倒で、日本で申請するためには予約済航空券が必要となる。そこで今回は比較的容
易に取得できるモンテビデオでビザを申請することにしたのだ。

　申請書をひと通り記入し、顔写真を添付して提出。宿泊先は決まっていないので、とり
あえずランクの高そうな「ヒルトン・サンパウロ」の住所・ホテル名を記入して、“問題のな
い日本人”であることをアピールしておく。すると応対してくれていた男性が「ブラジルま
でのチケットはあるか？」と聞いてきた。そこで私は「まだビザを取っていないのでバス
の予約が出来ないのだ。」と返す。男は一旦オフィスに戻り、しばらくしてから「それでは
国際クレジットカードを持っているか？」と聞いてきた。ブラジル入国後に不法就労しない
かどうか、支払能力の確認だ。カードを差し出すと問題はクリア。今回ほど、高い年会費
を払ってでもアメックスを持っていて良かったと思ったことはない。

　モンテビデオの領事館でビザ取得に必要な時間は４８時間。（土日などの休館日はカ
ウントせず。）今日は金曜日なので、受取は火曜日だと言う。昨日のバスターミナルでチ
ェックしたところ、月曜１６時に次の目的地であるサン・パウロ行のバスがあった。そこで
「月曜のバスに乗りたいので、発給が早くならないか。」と交渉。その結果、月曜の１４時
には用意してもらえることになった。ビザ代はＵ＄１,７５０ or ５０ブラジル・レアル。ＵＳ
Ｄでの支払いは出来ない。私は手持のＵ＄が足りなかったので、近くの銀行で引き出し
た。ウルグアイのＡＴＭではＵ＄とＵＳＤの両方が引き出せる。ただ、いつも使っているシ
ティバンクのキャッシュカードが使えるＡＴＭを、モンテビデオで見つけることは出来なか
った。またＡＴＭコーナーに入るには、入口にキャッシュカードを通してロックを解除して
からでないと入れない。こうしたセキュリティも、ある意味モンテビデオの治安の悪さを象
徴しているのかもしれない。なお領事館に貼られていた料金表によると、ビザの取得費
用は、申請者の国籍によって異なる。韓国やメキシコなどはＵ＄１,０５０で、カナダやナ
イジェリアはＵ＄１,４００。何故か日本とロシアだけが最も高く、Ｕ＄１,７５０だった。

　ビザの手配も終わり一段落。これで少なくても月曜まではモンテビデオに滞在すること
が確定したので、ホテルに戻って延泊の手配を取る。ホテルを途中で変えてみることも
考えたが、パスポートを領事館に預けているので、別のホテルにチェックインするのは面
倒臭そうだ。結局合計で４泊５日。延泊分２８×３＝８４ＵＳＤについてはＵ＄２,３９４＋
チップＵ＄６にて支払った。

　午後はホテルの部屋でノンビリしたり、ホテルの周囲を散策したり。夜にはエントレベ
ロ広場に近いマクドナルドに行ってみた。オーダーしたのは「ビッグマック・コンボ」（日本
で言うセット・Ｕ＄６５）と「Bocados de espinaca」。「Bocados de espinaca」とは、ホウ
レン草（エスピナカ）で作った“草もち”をフライにしたような物で、４ヶ入りがＵ＄１５だ。

　こちらのマックはミニ・クロワッサンをはじめとして、菓子パンやデザート系が充実。店
内の客も、ドリンクやデザートだけしかオーダーせず、喫茶店のようにマックを使ってい
る人が多く見られた。昨夜の市場のように、安くて旨い肉が手に入るウルグアイでは、ハ
ンバーガーショップという切り口だけだと訴求力に欠けるのかもしれない。

　ホテルの衛星ＴＶには、日本のアニメを中心に流している「magic kids」というチャンネ
ルがあって、１日中子供向け番組を放送していた。版権が安いのか、少し古めでマイナ
ーそうな漫画が中心。メジャーどころでは、ここでも「ドラゴンボール」（かなり初期）、「Ｄ
ｒ．スランプ　アラレちゃん」「スラムダンク」等。吹替なのでトーゼンだが、悟空やアラレち
ゃんが「グラシアス！セニョーラ」と流暢なスペイン語を話すのは、やはり可笑しい。また
ここでは主題歌も原曲をスペイン語訳して放送しているので、ＢＡＡＤの「君が好きだと叫
びたい」や、大黒魔季「あなただけ見つめてる」もスペイン語カヴァー。日本の情報を紹
介する番組「ＥＬ　ＣＬＵＢ　ＤＥＬ　ＡＮＩＭＥ」では、何故か２年前のＺＯＮＥのデビュー曲
「ＧＯＯＤ　ＤＡＹＳ」のＰＶがフルコーラスでオン・エア。さてはウルグアイ進出か？（ちな
みにこのチャンネルはアルゼンチン・ウルグアイ・メキシコで視聴可能。他には後藤真希
「うわさのＳＥＸＹ　ＧＵＹ」もヘビィ・ローテーション。）

　１５時になり雨も上がったので散歩に出かける。モンテビデオはラ・プラタ川の河口に
突き出したサンタ・テレサ岬に位置する街。まずは街の南側・外洋に面した海岸線に出
て、そこから岬の先端に向かって歩いて行く。何故だか犬の散歩をしている人が多い。
また堤防には、釣りをしている人、オシャベリをしている人、ポットと陶器のコップ持参で
マテ茶を飲みながらくつろいでいる人など。すぐ前の広場ではサッカーをしている人もい
て、平和な土曜日の午後だ。

　岬の先端を回り込むと、一昨日訪れた市場に出る。こないだは閉店時間間際だったの
で閑散としていたが、今日は大賑わい。楽器を持ったミュージシャンも多く出て盛り上が
っている。街のレストランに比べると、やはりここは値段が安い。少し早いが今夜もここ
で食事にしよう。同じ店だと芸が無いので、今日は違うカウンターの店へ。ただメニュー
に大差は無い。前回の店もそうだが、店頭には値段の入ったメニューが掲げられ、席に
座ると主なメニューに英語の注釈が付いたメニューも見せてくれる。非常に明朗会計。
市場らしく店員も威勢がいいし、みんなとても親切。普段客引きから「マイ・フレンド」と言
われるとホントにムカつくのだが、ここで「アミーゴ！」と言われると少し嬉しい。とりあえ
ずビール「ＰＩＬSＥＮ」（５．１％・６２０ｍｌ瓶・Ｕ＄５０）をオーダー。今日は少し節約モード
でソーセージを食べることにした。最初は血入りの「モルシャージャ」。太さ３ｃｍ・長さ１５
ｃｍくらいの真っ黒いソーセージは味が濃い。続いて頼んだ「チョリソ」の方が日本人の
口には合う。それぞれ大きいので、ソーセージ２本とビールで結構満腹。ソーセージ各Ｕ
＄３０と、パン２ケＵ＄１０＋ビールで合計Ｕ＄１２０（約４８０円）だ。

　食後のデザートは憲法広場のマクドナルドでソフトクリームを買うことにした。オーソドッ
クスな「Cono」（Ｕ＄１５）もあるが、ちょっと贅沢して「Ｍｃ Coloso」（Ｕ＄１９）のチョコ味
をチョイス。出てきたのは、ワッフルコーンに入ったソフトクリームに、あったかいチョコレ
ートソースが掛かったモノで絶品の味。是非日本のマックにも導入を検討してもらいた
い！（なお、この日以降南米各国のマックで何度か「Mc Coloso」 (ブラジルのみ「Mc Co

　１０月１９日、モンテビデオも今日で４日目。市街地は一通り回ったので遠出したいが、
やはりパスポートが手許に無い事が気になる。結局この日もホテルの部屋で過ごす時間
が多くなった。海外の街で、これほど何もしないで過ごすのも珍しい。（このページをご覧
になってお気づきのとおり、写真も食べ物ばかり。食事以外に何もしていないのだ！）

　私の住む横浜は、東経１３９度３８分・北緯３５度２６分に位置する。その地球の真裏に
当たる西経４０度６２分・南緯３５度２６分の位置を地図で確認すると、ちょうどモンテビ
デオ沖の大西洋上になる。この街にブラジル領事館がなかったら、またビザ申請に週末
が掛からなければ、ココでこんなに長居することなど無かったはずだ。場合によってはモ
ンテビデオなんて、一生訪れることなど無かったかもしれない。そんな最も遠い街で、何
をする訳でも無く、時を過ごしている。少し大げさかもしれないが、何か運命的なモノを感
じてしまった。一体いつから私はこの街でこんな時間を過ごすことが定められていたのだ
ろうか。有名な観光地も無く、派手なイベントも無い。ただ、そのおかげでこんなにゆった
りとした時間を満喫している。そんな何も無いモンテビデオの街を、私は一生忘れること
はないだろう。

　この日の夜は、ホテルから近い肉料理＝パリージャの店「エル・フォゴン」で夕食を取
ることにした。時刻は２１時過ぎ。店内は案外混んでいた。決して高級な店ではないのだ
が、割とキチンとした服装をしている客が多い。モンテビデオの街を歩いていていると、
何となく人々の貧富の差がハッキリしているように感じられた。こうしたレストランに来る
ことが出来るのも、ある程度の生活水準に達している人だけなのかもしれない。

　今夜私がオーダーしたのは、「サーディン with トマト＆オニオン」（Ｕ＄３０）に、「テン
ダーロイン・ミラネサ with フレンチフライ」（Ｕ＄８４）。ここのメニューには英語の説明が
添えられているので判りやすい。「サーディン」にはオリーブオイルをたっぷりかけて食べ
る。「ミラネサ」とは、肉をたたいて丸く伸ばし、パン粉を付けて揚げた料理。先月ウィー
ンで食べた「ヴィナーシュニッツェル」（または「ミラノ風カツレツ」）のようなものだが、ミラ
ネサの方が肉の自己主張が強く感じる。料理は２つとも旨い。あとはこれらに白のハウ
スワイン（ハーフサイズ・Ｕ＄４３）と、昔懐かしい風貌と味の「ホームメイドプリン」（Ｕ＄２
０）を添える。ウルグアイのレストランでは、各テーブルにパンやクラッカーの入ったバス
ケットが常備されている場合が多い。これらパン代とチップを含めて総額Ｕ＄２１０（約８
４０円）。ボリュームたっぷりな上にこの値段！幸せな宴の続きは、途中で買って帰った
ウルグアイのビール「ＰＩＬSＥＮ」（５．１％・５００ｍｌ瓶・Ｕ＄２０）をホテルの部屋でヤルこ
とにした。

　１０月２０日１２時、ホテルをチェックアウトし、一度トレス・クルセス・バスターミナルに
行くことにした。ホテルに近いカガンチャ広場のバス停でバスを待つ。何番のバスに乗れ
ば良いのか判らないので、来るバス毎に運転手に「トレス・クルセス？」と聞いてみる。す
ると３台目にやって来た６４番のバスの運転手が頷いた。バスに乗り込み、車掌に運賃
Ｕ＄１３．５を支払うと、紙テープのようにロール状になった乗車券を、１人分ちぎって手
渡してくれた。バスが１５分くらい走ると、前方にバスターミナルが見えてきた。ところがこ
のバスはターミナル自体には立ち寄らず、目の前の交差点を右折して行った。私は次の
バス停でバスを下り、ターミナルまで歩いて戻る。それほど遠くはないので問題ない。

　しばらくターミナル内を散策した後、時刻は１３時半になったので、ブラジル領事館へパ
スポートを取りに行くことにした。ターミナル前の歩道にもバス停はあるのだが、ここは
様々な方向へ行くバスが通るので、セントロまで戻るバスを探すのは一苦労。そこでセン
トロを通る「７月１８日大通り」まで少し歩き、通り沿いのバス停からバスに乗ることにす
る。今度のバスは１０６番。運賃は同じくＵ＄１３．５だ。

　ブラジル領事館に入り、ビザ申請時に受け取った黄色い預り証を差し出すと、無事に
ビザを取得。ホテルで荷物をピックアップし、再度カガンチャ広場からバスに乗る。３度
目のバスは１８８番のバスだった。運賃はやはりＵ＄１３．５。

　再び E.G.A.社のカウンターに出向き、いよいよバスのチケットを購入する。ところが国
際路線も扱うバス会社のカウンターなのに、窓口の女性は英語が判らないようだ。モン
テビデオでは、ホテルとブラジル領事館以外で、英語が通じる所はほとんど無かった。

　私が言葉が通じずに手間取っていたら、奥からベテラン風の女性職員が出てきてくれ
た。彼女は英語が話せる。そして彼女が言うには、私の乗りたかった１６時発のサン・パ
ウロ行は、既に満席だそうだ。とりあえず出発時刻までキャンセル待ちをしてみたもの
の、結局キャンセルも出なかった。

　モンテビデオ-サン・パウロ間のバスは、E.G.A.社（日・月・金曜の１６時発）と ｔｔｌ社
（火・木・土曜の２２時半発）の便がある。明日には ttl社のバスがあるのだが、ここは今
日のうちに行ける所まで進んでおくことにした。あちこち調べた結果、どうやらブラジルの
ポルト・アレグレという街までは、毎日夜行バスが出ているようだ。（E.G.A.社は毎日２０
時発・ ttl社は毎日２１時発）

　そこで改めて先ほどのE.G.A.社へ。今度も英語の話せるベテラン女性が出てきてくれ
て、無事に２０時発のチケットを購入。運賃はＵ＄９９５＋ターミナル使用料Ｕ＄１８。代
金支払を終えると、彼女はいきなり「ドウモアリガト」と日本語で礼を言ってきた。彼女が
知ってる唯一の日本語だそうだ。私の乗るバスは午後８時発なのだが、彼女は「“８”（ス
ペイン語でオチョ）は日本語で何と言うの？」と聞いてきた。私が「はち」だと教えると、彼
女は何故か大ウケで、何度も「オチョ・ハチ・オチョ・ハチ・・・」と繰り返し発音していた。

　バスを待つ間、ターミナルの２階にあるレストラン「トラットリア EL MINON S.A.」で夕食
を取る。今夜は「ミックス・サラダ (Ensaladas Mixta・Ｕ＄３２）」と「Lomito uruguayo (Ｕ
＄１１５)」。メニューの肉料理の項に書かれていた Lomito だが、肉自体は少し小さめ。
ただ目玉焼きとともに添えられたフレンチフライは物凄い量で満腹！いつもはハーフサ
イズを選ぶワインも、今日は大きいデカンタの赤（Ｕ＄４４）。今夜はウルグアイ最後の
夜。これで４泊５日に及ぶモンテビデオ滞在も、いよいよ終了だ。