９月１９日朝４時半、寝台列車の乗務員が我々の部屋に起こしにやって来た。カイロ到
着は朝５時３５分と早い。朝食を済ませ荷物の準備をすると、列車は程なくカイロのラム
セス中央駅に到着した。ここからはタクシーに乗車。料金は１０£Ｅ。列車で同室だった
池田さんはタフリール広場で下車し、私はすぐ近くにあるバスターミナルまでタクシーに
乗る。ちょうど６時の空港行きバスに乗車することが出来た。カイロ市街からのバスは途
中ヘリオポリスの街を通り、ちょうど３０分でカイロ国際空港第２ターミナル前に到着。乗
車時に支払った運賃２£Ｅ＋荷物代１£Ｅのお釣りをまだ受け取っていなかったのだ
が、運転手から出た言葉はお約束の「お釣りがない」。５０£Ｅ紙幣しか持っていなかっ
た私の負けだ。４６£Ｅが返ってきただけ良しとしよう。
着は朝５時３５分と早い。朝食を済ませ荷物の準備をすると、列車は程なくカイロのラム
セス中央駅に到着した。ここからはタクシーに乗車。料金は１０£Ｅ。列車で同室だった
池田さんはタフリール広場で下車し、私はすぐ近くにあるバスターミナルまでタクシーに
乗る。ちょうど６時の空港行きバスに乗車することが出来た。カイロ市街からのバスは途
中ヘリオポリスの街を通り、ちょうど３０分でカイロ国際空港第２ターミナル前に到着。乗
車時に支払った運賃２£Ｅ＋荷物代１£Ｅのお釣りをまだ受け取っていなかったのだ
が、運転手から出た言葉はお約束の「お釣りがない」。５０£Ｅ紙幣しか持っていなかっ
た私の負けだ。４６£Ｅが返ってきただけ良しとしよう。
次の目的地はギリシャのアテネであるが、現在手許にはキプロス入国時に買ったＡＴＨ
-ＬＣＡ間の帰路分航空券がある。選択肢はここからＡＴＨかＬＣＡかのどちらかへのフラ
イト。エジプト航空（ＭＳ）は機内でアルコールが出ないと聞いていたので、まずはギリシ
ャのオリンピック航空（ＯＡ）のオフィスを訪ねるが閉まっていた。空港のインフォメーショ
ンで聞くと、ＯＡのＡＴＨ便は毎朝３時４５分の１便のみらしい。続いてＭＳのオフィス。期
待した午前便はこの日金曜日には飛んでおらず、ＡＴＨは１８：１０、ＬＣＡは１８：００。運
賃はそれぞれ １,２０６£Ｅと ９１２£Ｅ。今度はキプロス航空（ＣＹ）のオフィスのある第１
ターミナルへ移動。第１と第２の間は結構離れていて、両ターミナル間にはシャトルバス
もあるようだが、その姿は見えない。（この後第１ターミナルに行くと「シャトルバス」と書
かれた停留所はあったが人影は無く、バスが現れる気配もなかった。）言い寄ってくるタ
クシーの運ちゃんに料金を聞くと１５£Ｅだと言う。バカバカしいので先ほど降りたバス停
に戻り、カイロから頻繁にやってくるバスに乗った。今度も２＋１£Ｅ。このバスは市街か
ら第２→第１を通って市街へ戻るらしい。
-ＬＣＡ間の帰路分航空券がある。選択肢はここからＡＴＨかＬＣＡかのどちらかへのフラ
イト。エジプト航空（ＭＳ）は機内でアルコールが出ないと聞いていたので、まずはギリシ
ャのオリンピック航空（ＯＡ）のオフィスを訪ねるが閉まっていた。空港のインフォメーショ
ンで聞くと、ＯＡのＡＴＨ便は毎朝３時４５分の１便のみらしい。続いてＭＳのオフィス。期
待した午前便はこの日金曜日には飛んでおらず、ＡＴＨは１８：１０、ＬＣＡは１８：００。運
賃はそれぞれ １,２０６£Ｅと ９１２£Ｅ。今度はキプロス航空（ＣＹ）のオフィスのある第１
ターミナルへ移動。第１と第２の間は結構離れていて、両ターミナル間にはシャトルバス
もあるようだが、その姿は見えない。（この後第１ターミナルに行くと「シャトルバス」と書
かれた停留所はあったが人影は無く、バスが現れる気配もなかった。）言い寄ってくるタ
クシーの運ちゃんに料金を聞くと１５£Ｅだと言う。バカバカしいので先ほど降りたバス停
に戻り、カイロから頻繁にやってくるバスに乗った。今度も２＋１£Ｅ。このバスは市街か
ら第２→第１を通って市街へ戻るらしい。
第１の出発ターミナルには航空券を持っていないと入ることが出来ない。係員に聞く
と、航空会社のオフィスは到着ターミナルの先にあるビルの地下だと言う。そこには幾つ
かの航空会社のオフィスがあったが、ＣＹは見つからなかった。ただ日本での事前調査
ではＣＹのＬＣＡ便も早朝便のみだったので、結局ＭＳで行くことにする。またＡＴＨ便とＬ
ＣＡ便の運賃差は約６千円あるが、ＬＣＡ経由だとキプロスで１泊必要で、アテネ着が遅く
なってしまう。よって直接アテネへ向かうことした。
と、航空会社のオフィスは到着ターミナルの先にあるビルの地下だと言う。そこには幾つ
かの航空会社のオフィスがあったが、ＣＹは見つからなかった。ただ日本での事前調査
ではＣＹのＬＣＡ便も早朝便のみだったので、結局ＭＳで行くことにする。またＡＴＨ便とＬ
ＣＡ便の運賃差は約６千円あるが、ＬＣＡ経由だとキプロスで１泊必要で、アテネ着が遅く
なってしまう。よって直接アテネへ向かうことした。
チケットの手配が終わったのが８時半。空港には手荷物預かり所も見当たらず、大き
な荷物を持っての移動も大変なので、夕方の出発まで空港で時間を潰す事にした。ＭＳ
便は現在いる第１ターミナルからの出発であるが、出発ターミナルには出発２時間前に
ならないと入れないと言う。そこで到着ロビーの脇にあるカフェに入った。このところキチ
ンとしたホテルやレストランを利用していなかったため、実はエジプト入国以来、１度もビ
ールを口にしていない。カフェの冷蔵ケースには、探し続けたエジプシャン・ビール「ＳＴＥ
ＬＬＡ」の缶が！（５．２％・３３０ｍｌ）。代金１２£Ｅに対し、うっかり１５£Ｅを払ってしまい
釣りは返って来なかったが、エジプト最終日にして憧れのステラに出会えた訳だし、これ
からココで７時間近くネバろうというのだからノープロブレムだ。
な荷物を持っての移動も大変なので、夕方の出発まで空港で時間を潰す事にした。ＭＳ
便は現在いる第１ターミナルからの出発であるが、出発ターミナルには出発２時間前に
ならないと入れないと言う。そこで到着ロビーの脇にあるカフェに入った。このところキチ
ンとしたホテルやレストランを利用していなかったため、実はエジプト入国以来、１度もビ
ールを口にしていない。カフェの冷蔵ケースには、探し続けたエジプシャン・ビール「ＳＴＥ
ＬＬＡ」の缶が！（５．２％・３３０ｍｌ）。代金１２£Ｅに対し、うっかり１５£Ｅを払ってしまい
釣りは返って来なかったが、エジプト最終日にして憧れのステラに出会えた訳だし、これ
からココで７時間近くネバろうというのだからノープロブレムだ。
途中で１杯のコーヒー（４£Ｅ）を挟み、時間は１６時。いよいよ出国ターミナルに入る。
出国ゲートの中に銀行が無いといけないので、ゲート手前の銀行（ナショナル・バンク・
ド・カイロだったかな〜）へ行くと、「ゲート内の銀行で両替してくれ。」と言う。何だか腑に
落ちないが、中にあるなら問題ないか。ＭＳのカウンターで搭乗券を受け取り出国ゲート
へ。ほとんど中を見ていないようなスピードで出国スタンプを押してもらい、ゲートを通
過。ゲート内にあったトーマスクックの列に並ぶと、何やら前の客と窓口の男性がモメて
いる。よく聞いてみると、米ドルが無いらしい。私の目的地はアテネだが、今後の事を考
え手許に米ドルを残しておきたかったので、私もドルに再両替したかった。仕方がないの
で出国ゲートを逆行して、最初に行ったゲート外の銀行へ再チャレンジ。そうすると「ココ
には１００ＵＳＤのＴ/Ｃしか無い。」との返事。国内ではあれだけ米ドルが流通していると
いうのに、国外へは持ち出させないつもりなのか？
出国ゲートの中に銀行が無いといけないので、ゲート手前の銀行（ナショナル・バンク・
ド・カイロだったかな〜）へ行くと、「ゲート内の銀行で両替してくれ。」と言う。何だか腑に
落ちないが、中にあるなら問題ないか。ＭＳのカウンターで搭乗券を受け取り出国ゲート
へ。ほとんど中を見ていないようなスピードで出国スタンプを押してもらい、ゲートを通
過。ゲート内にあったトーマスクックの列に並ぶと、何やら前の客と窓口の男性がモメて
いる。よく聞いてみると、米ドルが無いらしい。私の目的地はアテネだが、今後の事を考
え手許に米ドルを残しておきたかったので、私もドルに再両替したかった。仕方がないの
で出国ゲートを逆行して、最初に行ったゲート外の銀行へ再チャレンジ。そうすると「ココ
には１００ＵＳＤのＴ/Ｃしか無い。」との返事。国内ではあれだけ米ドルが流通していると
いうのに、国外へは持ち出させないつもりなのか？
諦めきれず今度は到着ターミナルの方へ行こうとするが、出国ターミナルの入口には
係員がいて、ビルから出してもらえない。事情を説明して交渉するが、係員は「上官に確
認するから少し待て」と言う。上官らしき男が来て、何処かと電話で話した結果は「もう既
にエジプトの出国手続が終わっているのだから、ココから出てはいけない。」という答え。
「２つの銀行両方に米ドルが無いなんて、クレイジーだ！」と大声で捲くし立ててもダメ。
強行突破も考えたが、再度出国ターミナルに入れてもらえなくなっては大変なので、渋々
出発ロビーへ戻った。（この間に出国審査のゲートを往復で通過しているが、誰にも止め
られずフリーパス。）インフォメーションの男性に「他に銀行が無いか」を聞くが、やはりト
ーマスクックのみ。「来月にはできる」と言われても、そんなこたぁ私には関係ない。
係員がいて、ビルから出してもらえない。事情を説明して交渉するが、係員は「上官に確
認するから少し待て」と言う。上官らしき男が来て、何処かと電話で話した結果は「もう既
にエジプトの出国手続が終わっているのだから、ココから出てはいけない。」という答え。
「２つの銀行両方に米ドルが無いなんて、クレイジーだ！」と大声で捲くし立ててもダメ。
強行突破も考えたが、再度出国ターミナルに入れてもらえなくなっては大変なので、渋々
出発ロビーへ戻った。（この間に出国審査のゲートを往復で通過しているが、誰にも止め
られずフリーパス。）インフォメーションの男性に「他に銀行が無いか」を聞くが、やはりト
ーマスクックのみ。「来月にはできる」と言われても、そんなこたぁ私には関係ない。
再度トーマスクックで話を聞くと、なんと米ドルのみならずユーロすら無く、両替できる
のは英ポンドだけらしい。あまりのヒドさに「ここは本物のトーマスクックか？トーマスクッ
クに米ドルが無いなんて、クレイジーだ！」と、私はココでも大騒ぎ。窓口の前で１５分近
く大声でわめいていたら、ようやく窓口の男が「いくら欲しいのだ？」と聞いてきた。手持
ちの３２５．２５£Ｅを差し出すと、ヨレヨレの５０ＵＳＤ札と、１０．２５£Ｅが戻ってきた。
のは英ポンドだけらしい。あまりのヒドさに「ここは本物のトーマスクックか？トーマスクッ
クに米ドルが無いなんて、クレイジーだ！」と、私はココでも大騒ぎ。窓口の前で１５分近
く大声でわめいていたら、ようやく窓口の男が「いくら欲しいのだ？」と聞いてきた。手持
ちの３２５．２５£Ｅを差し出すと、ヨレヨレの５０ＵＳＤ札と、１０．２５£Ｅが戻ってきた。
今度は噂に聞いていたショボいデューティーフリーへ行く。ところがココは１７時だという
のに閉店だと言う。その隣の土産物屋は米ドル払いのみで、£Ｅは受け付けないとのこ
と。一体自国通貨を何だと思っているのだ。次にもう一軒あるエジプト航空直営っぽいデ
ューティーフリーへ。こちらもショボい品揃えだが、何とか£Ｅも使えそうだ。何も無い商
品群の中からカルカデ １．５ＵＳＤを持って「いくらか」尋ねると、レジの男は手許の電卓
をたたいて１４£Ｅと示す。さっきのトーマスクックの両替レートは １ＵＳＤ＝ ６．１£Ｅ。
しかしここでは９．３３£Ｅ。あきれ果てて、ハイネケン３３０ｍｌ缶 １ＵＳＤを持っていくと、
今度は７£Ｅ。さっきから頭に血が昇っていた私は「なんで１ＵＳＤが７£Ｅなのに、１．５
ＵＳＤが１４£Ｅなんだ！」と捲くし立てる。そして電卓と一緒に１．５ＵＳＤのカルカデを男
に付きつけると、「ソーリー、間違えた。」と「１０．５」と表示。男がひるんだ事に乗じて、
手許残金１０．２５£Ｅでのカルカデ購入交渉に成功した。
のに閉店だと言う。その隣の土産物屋は米ドル払いのみで、£Ｅは受け付けないとのこ
と。一体自国通貨を何だと思っているのだ。次にもう一軒あるエジプト航空直営っぽいデ
ューティーフリーへ。こちらもショボい品揃えだが、何とか£Ｅも使えそうだ。何も無い商
品群の中からカルカデ １．５ＵＳＤを持って「いくらか」尋ねると、レジの男は手許の電卓
をたたいて１４£Ｅと示す。さっきのトーマスクックの両替レートは １ＵＳＤ＝ ６．１£Ｅ。
しかしここでは９．３３£Ｅ。あきれ果てて、ハイネケン３３０ｍｌ缶 １ＵＳＤを持っていくと、
今度は７£Ｅ。さっきから頭に血が昇っていた私は「なんで１ＵＳＤが７£Ｅなのに、１．５
ＵＳＤが１４£Ｅなんだ！」と捲くし立てる。そして電卓と一緒に１．５ＵＳＤのカルカデを男
に付きつけると、「ソーリー、間違えた。」と「１０．５」と表示。男がひるんだ事に乗じて、
手許残金１０．２５£Ｅでのカルカデ購入交渉に成功した。
騒動が終わると時間も出発３０分前。ＭＳでは出発４５分前から搭乗手続を行ってお
り、機内では既にほとんどの客がシートに座って出発を待っていた。窓の外を見ると乗客
の手荷物をコンテナにも入れず、むき出しのまま１つ１つベルトコンベアに乗せて積み込
んでゆく。今どきこんな方法じゃロスト・バゲッジするって。客室乗務員の対応は決して悪
くないし、機内食の味も悪くはない。ただ食後のコーヒーにクリームを入れようと封を切っ
たら中身は空。偶然とはいえ、悪いことは続くものだ。
り、機内では既にほとんどの客がシートに座って出発を待っていた。窓の外を見ると乗客
の手荷物をコンテナにも入れず、むき出しのまま１つ１つベルトコンベアに乗せて積み込
んでゆく。今どきこんな方法じゃロスト・バゲッジするって。客室乗務員の対応は決して悪
くないし、機内食の味も悪くはない。ただ食後のコーヒーにクリームを入れようと封を切っ
たら中身は空。偶然とはいえ、悪いことは続くものだ。
せっかく楽しかったエジプト滞在だったのに、少し後味の悪いものになってしまった。エ
ジプトには世界に誇る遺産が数多くあり、世界中から人々が引き寄せられてくる。世界
有数の観光立国のはずだ。その玄関口であるカイロ国際空港がこんな状況だというの
は正直残念。インフォメーションでは「来月には・・・」と言っていた。確かに新ターミナル
ビルの建設工事は行われていたが、いったいいつ完成できるのか判らないペース。いず
れにしても新しいターミナルが出来て、この状況が少しでも改善されることを願いたい。
ジプトには世界に誇る遺産が数多くあり、世界中から人々が引き寄せられてくる。世界
有数の観光立国のはずだ。その玄関口であるカイロ国際空港がこんな状況だというの
は正直残念。インフォメーションでは「来月には・・・」と言っていた。確かに新ターミナル
ビルの建設工事は行われていたが、いったいいつ完成できるのか判らないペース。いず
れにしても新しいターミナルが出来て、この状況が少しでも改善されることを願いたい。
「憧れのステラは缶もキレイ。」 「出発ﾛﾋﾞｰ内ﾄｰﾏｽｸｯｸ。悪態が過ぎたか?」
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