朝９時半にカレドニア号が着岸してから、実際に入国を果たすまでが、また時間がか
かった。港から乗り込んできた４〜５人のグループが何やら入国の準備をしているが、い
っこうに始まる気配がない。また別の場所では列が出来ており、その先では乗船名簿に
チェックを入れながら、お金を払っている。聞いてみるとビザのようだ。日本人には関係
ない。ただ現地の言葉が判らない私やドイツ人のバックパッカーは、人の動きがあると、
とりあえず付いて行き、様子をうかがっていた。甲板から外を見ていると、既に下船して
いる人もいる。しかし係員に聞くと、まだダメらしい。あれは1等船室の客かもしれない。
かった。港から乗り込んできた４〜５人のグループが何やら入国の準備をしているが、い
っこうに始まる気配がない。また別の場所では列が出来ており、その先では乗船名簿に
チェックを入れながら、お金を払っている。聞いてみるとビザのようだ。日本人には関係
ない。ただ現地の言葉が判らない私やドイツ人のバックパッカーは、人の動きがあると、
とりあえず付いて行き、様子をうかがっていた。甲板から外を見ていると、既に下船して
いる人もいる。しかし係員に聞くと、まだダメらしい。あれは1等船室の客かもしれない。
１０時半を過ぎた頃に船内放送が入り、ようやく人々が動き始めた。この時点でまだ乗
船時に預けたパスポートは手許に無く、聞いてみると港で返されるらしい。船から下りて
ターミナルビルに入ると入国ゲートがあり、その前に人だかりができている。１人ずつ名
前を呼ばれ、パスポートを受け取りゲートに進む。入国審査自体は質問もほとんど無くあ
っさりしたもの。全ての手続きが終わった頃には既に１１時を過ぎていた。
船時に預けたパスポートは手許に無く、聞いてみると港で返されるらしい。船から下りて
ターミナルビルに入ると入国ゲートがあり、その前に人だかりができている。１人ずつ名
前を呼ばれ、パスポートを受け取りゲートに進む。入国審査自体は質問もほとんど無くあ
っさりしたもの。全ての手続きが終わった頃には既に１１時を過ぎていた。
ここでまず現金を引き出すことにする。トルコリラ（以下ＴＬと表記）は桁が大きく判りづ
らい。両替所などのレートを見ていると、１ＪＰＹ≒１１,７００ＴＬといったところか？現地で
も３桁毎（千と百万）で区切ることが多いらしく、そこで私は百万ＴＬ（以下ＭＴＬ。ちなみに
千ＴＬはＢＴＬ）＝１００円で換算し、買物の目安とした。実際には１ＭＴＬ≒８５円くらいな
ので、使いすぎることも無い。千ＴＬ未満なんて現地でもほとんど使用されていない。いっ
そデノミでもしてしまえばいいのに。続いてイスタンブールから次の目的地・カッパドキア
のギョレメまでのバスを手配。フェリーの着いた新市街から、まずはガラタ橋を歩いて渡
り旧市街へ。橋の左側に続くフェリー桟橋から今度はフェリーでアジア側に渡ると、バス
ターミナル「ハレム・ガラジュ」がある。声を掛けてきたバス会社のおじさんに「ギョレメに
行きたい。」と言うと、「アンカラ乗換でどうだ？」と聞いてくる。しかし初めての国なので、
ここはダイレクトに行きたい。そう告げると彼は、仕方なさそうにＭＥＴＲＯ社のカウンター
へ連れて行ってくれた。カッパドキアまでの運賃は３０ＭＴＬ（約２,６００円）、２１時半発と
２３時発の２本から、２３時発のチケットをカードで購入した。
らい。両替所などのレートを見ていると、１ＪＰＹ≒１１,７００ＴＬといったところか？現地で
も３桁毎（千と百万）で区切ることが多いらしく、そこで私は百万ＴＬ（以下ＭＴＬ。ちなみに
千ＴＬはＢＴＬ）＝１００円で換算し、買物の目安とした。実際には１ＭＴＬ≒８５円くらいな
ので、使いすぎることも無い。千ＴＬ未満なんて現地でもほとんど使用されていない。いっ
そデノミでもしてしまえばいいのに。続いてイスタンブールから次の目的地・カッパドキア
のギョレメまでのバスを手配。フェリーの着いた新市街から、まずはガラタ橋を歩いて渡
り旧市街へ。橋の左側に続くフェリー桟橋から今度はフェリーでアジア側に渡ると、バス
ターミナル「ハレム・ガラジュ」がある。声を掛けてきたバス会社のおじさんに「ギョレメに
行きたい。」と言うと、「アンカラ乗換でどうだ？」と聞いてくる。しかし初めての国なので、
ここはダイレクトに行きたい。そう告げると彼は、仕方なさそうにＭＥＴＲＯ社のカウンター
へ連れて行ってくれた。カッパドキアまでの運賃は３０ＭＴＬ（約２,６００円）、２１時半発と
２３時発の２本から、２３時発のチケットをカードで購入した。
これからバスの出発までの間はイスタンブール観光。再びフェリーで旧市街に戻り、ト
プカプ宮殿のハレムを観に行く。宮殿に着くと、一気に日本人遭遇率が上がる。そこから
歩いてアヤソフィア〜地下宮殿〜スルタンアフメット・ジャミィ〜グランドバザールと進む。
私は以前にアラブ諸国を周遊したことがある。そのせいかモスクもスークもどうも新鮮味
に欠ける。どこを歩いても日本語の客引きに声を掛けられるのもウンザリさせられる一
因。（すれ違い様に「ゲッツ！」と言われたときには笑ったが・・・）普段は市場を見るのは
好きなのだが、グランドバザールも何処か観光化しすぎていてピンとこない。少し先にあ
るエジプシャンバザールの方がまだマシか。
プカプ宮殿のハレムを観に行く。宮殿に着くと、一気に日本人遭遇率が上がる。そこから
歩いてアヤソフィア〜地下宮殿〜スルタンアフメット・ジャミィ〜グランドバザールと進む。
私は以前にアラブ諸国を周遊したことがある。そのせいかモスクもスークもどうも新鮮味
に欠ける。どこを歩いても日本語の客引きに声を掛けられるのもウンザリさせられる一
因。（すれ違い様に「ゲッツ！」と言われたときには笑ったが・・・）普段は市場を見るのは
好きなのだが、グランドバザールも何処か観光化しすぎていてピンとこない。少し先にあ
るエジプシャンバザールの方がまだマシか。
次に昼間渡ってきたガラタ橋を戻って新市街へ。渡ってスグの駅から僅か２分程の短
い地下鉄（というよりケーブルカー）「テュネル」に乗ってみる。この時点で時間は夜７時、
残り時間は少ない。そこでトルコに来たからにはトルコ風呂に行くことにした。（注・いた
って健全な所です。）テュネルの駅から徒歩１０分くらいの所にある「ガラタサライ・ハマ
ム」で料金を聞くと、入場料が３０ＭＴＬだと言う。思ったより高いが、せっかく来たのでチ
ャレンジだ。入場料にアカスリ 2.5＋シャボン 2＋マッサージ 2.5で合計３７ＭＴＬを支払
い中に入る。まずは２階の小さな個室でタオル１枚になる。部屋に鍵を掛け１階に戻る
と、１人の太った男が奥の部屋へ案内してくれた。中には３メートル四方くらいの暖かい
石が置いてあり、まずはそこでしばらく横になる。気温４０℃くらい、日本のサウナのよう
に暑くないが、横になっているとジンワリ汗が出てくる。ドーム状になった室内は声が良く
響く。他に誰も客がいなかったのでおもわず歌でも歌いたくなる。１０分くらい立っただろ
うか、さっきの太った男が戻って来て、石の上でマッサージをしてくれる。大男なので、小
さい日本人など簡単にへし折ってしまいそうな感じ。つづいて壁面にある蛇口の所でアカ
スリ。そして大きな洗面器に石鹸で泡を立てて全身を洗ってくれる。毛むくじゃらの太っ
た大男がタオル１枚で洗面器をかき混ぜている光景が何ともオカシイ。さすがに下半身
は泡を沢山掛けてくれるだけで自分で洗う。そしてお湯で泡を洗い流して終了だ。軽い疲
労感の中、２階の個室に戻り休んでいると、２階の案内係が部屋に来てチップを要求し
てきた。コイツには部屋を案内された程度で何もしてもらっていないのだが、なにぶんコ
チラはタオル１枚。なかなか部屋から出て行こうとしないので、しかたなく１ＭＴＬ差し出す
と、「５ＭＴＬだ」と言ってくる。何だかシャクだが４００円位なので結局５ＭＴＬ払ってしまっ
た。ところがこの時点で私のサイフには２０ＭＴＬ紙幣３枚＋僅かな金しか残っていない。
ホントは体を洗ってくれた男にチップを渡してやりたかったのだが、２０ＭＴＬは高すぎ
る。おつりを要求する訳にもいかない。服を着て１階に戻ると男はチップをもらうために
立っていた。結局「これだけしかない」と詫びて、２ＭＴＬを渡した。男が“落胆の雄叫び”
を上げる中、私は逃げるようにハマムを出た。バス乗り場への最終フェリーまで残り時
間も僅か。少し早足でフェリー乗り場に向かった。
い地下鉄（というよりケーブルカー）「テュネル」に乗ってみる。この時点で時間は夜７時、
残り時間は少ない。そこでトルコに来たからにはトルコ風呂に行くことにした。（注・いた
って健全な所です。）テュネルの駅から徒歩１０分くらいの所にある「ガラタサライ・ハマ
ム」で料金を聞くと、入場料が３０ＭＴＬだと言う。思ったより高いが、せっかく来たのでチ
ャレンジだ。入場料にアカスリ 2.5＋シャボン 2＋マッサージ 2.5で合計３７ＭＴＬを支払
い中に入る。まずは２階の小さな個室でタオル１枚になる。部屋に鍵を掛け１階に戻る
と、１人の太った男が奥の部屋へ案内してくれた。中には３メートル四方くらいの暖かい
石が置いてあり、まずはそこでしばらく横になる。気温４０℃くらい、日本のサウナのよう
に暑くないが、横になっているとジンワリ汗が出てくる。ドーム状になった室内は声が良く
響く。他に誰も客がいなかったのでおもわず歌でも歌いたくなる。１０分くらい立っただろ
うか、さっきの太った男が戻って来て、石の上でマッサージをしてくれる。大男なので、小
さい日本人など簡単にへし折ってしまいそうな感じ。つづいて壁面にある蛇口の所でアカ
スリ。そして大きな洗面器に石鹸で泡を立てて全身を洗ってくれる。毛むくじゃらの太っ
た大男がタオル１枚で洗面器をかき混ぜている光景が何ともオカシイ。さすがに下半身
は泡を沢山掛けてくれるだけで自分で洗う。そしてお湯で泡を洗い流して終了だ。軽い疲
労感の中、２階の個室に戻り休んでいると、２階の案内係が部屋に来てチップを要求し
てきた。コイツには部屋を案内された程度で何もしてもらっていないのだが、なにぶんコ
チラはタオル１枚。なかなか部屋から出て行こうとしないので、しかたなく１ＭＴＬ差し出す
と、「５ＭＴＬだ」と言ってくる。何だかシャクだが４００円位なので結局５ＭＴＬ払ってしまっ
た。ところがこの時点で私のサイフには２０ＭＴＬ紙幣３枚＋僅かな金しか残っていない。
ホントは体を洗ってくれた男にチップを渡してやりたかったのだが、２０ＭＴＬは高すぎ
る。おつりを要求する訳にもいかない。服を着て１階に戻ると男はチップをもらうために
立っていた。結局「これだけしかない」と詫びて、２ＭＴＬを渡した。男が“落胆の雄叫び”
を上げる中、私は逃げるようにハマムを出た。バス乗り場への最終フェリーまで残り時
間も僅か。少し早足でフェリー乗り場に向かった。
「トルコ風呂の個室。別途払えばココで 「ﾌｪﾘｰ乗り場の露店で買ったﾊﾟﾝ 750BTL
マッサージもしてもらえるようだ。」 塩ｺｼｮｳとｽﾊﾟｲｽが効いて美味い。」
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