ドーハからバーレーンまではカタール航空（ＱＲ）利用。わずか４５分と今回の旅行中最
も短いフライトだ。サンドイッチ程度の軽食による機内サービスは本当に慌しい。

　入国ゲートでインスタント・ビザ代 15USD（または 5BHD）を支払い入国すると、今回も
ネットで予約済のＴｈｒｉｆｔｙレンタカーへ。今回用意されていたのはトヨタ・エコー（日本名・
プラッツ）A/T、１日 ８BHDだ。走行距離がまだ500Ｋｍと新しい。ガソリンは今回も「ゲー
ジの半分で借り、半分で返す」方式。これだと給油する時にどの位入れればよいのか判
りづらい。

　空港から市街に出ると、すぐに「サウジアラビア　直進」の道路標識が登場。恐らくサウ
ジとバーレーンの両国の繋がりは強いのであろう。ただアラビア半島にある国々のうち、
今回サウジアラビアだけは訪れることができない。何故なら石油に恵まれたサウジはこ
れまで観光にあまり力を入れておらず、（徐々に開かれつつあるようであるが、）現状で
はサウジ政府が認めたツアーでの入国でしか観光ビザが下りないのだ。

　空港からシェイク・イーサ・コーズウェイを渡り、バーレーンの首都・マナーマまでは車で
１５分程度。この日はもう２３時に近く、そのままホテルへチェックインした。

　翌朝、まずは両替だ。今回泊まったヒルトン・バーレーンのある外交地区には多くの銀
行があるのだが、この界隈の銀行は本部機能ばかり。窓口は街の中心部まで行かなけ
れば無いようだ。車で中心部を目指す途中、ガルフ航空（ＧＦ）のオフィスに立ち寄る。今
回の旅ではＫＷＩ-ＭＣＴ便で利用予定だ。ところがオフィスで聞くと、ネット上で予約して
おいたはずの席が用意されていなかった。もともとＧＦのホームページで予約をした時も
「予約ＯＫ」の回答が来たものの、チケット購入については「日本は取扱可能エリア外」と
いう理由で購入手続きが出来なかった。ただ予約は有効であることはメールで再度確認
しておいたのに、結局予約は成立していなかったのだ。（ＥＫのホームページも同様に日
本からの購入はできなかった。ただ、こちらのほうは住所欄に取扱可能な国名しか入力
できないようになっている。この位の配慮は欲しいものだ。ただ実際　予約が不安だった
ので前日にオフィスを訪ねたのだけれど・・・。）

　改めて予約を入れ直し、チケットを購入しようとしたところ、今度はネット上に比べ航空
券の値段が高い。どうやら今回のクウェート発のチケットは、クウェートで購入したほうが
値段が安いようなのだ。そこでここでは予約のみに留め、チケットは現地購入とした。

　車に戻り、ようやく街の中心部へ。ところがＣＩＴＩ　ＢＡＮＫをはじめ、多くの銀行が閉ま
っている。そういえば町中に飾りつけられたところが多く、何やらお祭ムード。「イスラム
の正月にあたるのだろうか。」そう思いながら街をさまよっていると、こぎれいな両替屋
「AREXCO」を発見。ここでは米ドルのＴ／Ｃからの両替が可能であったが、結局今回の
旅で、ホテル以外でＴ／Ｃの両替ができたのはココだけであった。そのまま辺りを散策
後、バブ・アル・バーレーン脇のファスト・フード店で遅い朝食（ポテトを皮状に伸ばしたモ
ノにカレーを付けて食べる。美味い！）を買い、一旦ホテルへ戻った。

　ホテルに戻り、翌日宿泊予定のヒルトン・クウェート・リゾートへTEL。既に取得してもら
っているクウェートのビザをFAXしてもらう。FAX受理後　チェックアウトし、車で「生命の
木」を目指す。「生命の木」は、砂漠の真ん中に何故か１本だけ生えた木。その神秘的な
佇まいが気になって、是非見てみたかったのだ。

　マナーマから南下し、バーレーン最大のモスク「アル･ファテフ・イスラミック・センター」
や砂漠の中のゴルフ場「アワリ・ゴルフ・クラブ」を眺めながら突っ走ること１時間。
「Tree of Life」を示す標識の先に、１本の樹が見えてきた。最後のわずかな距離だけ未
舗装の道なき道を往くこととなるが、岩砂漠なので普通乗用車でも難なく樹の根元まで
辿り着ける。砂漠にただ１本の樹はとても神秘的だが、見物客が多いのが少し興ざめ
だ。むしろ樹の近くで遭遇した「ベトウィンとラクダの群れ」の方に感動してしまう。

　「生命の木」から今度は西へ。車１台しか通れない細い道を通って砂漠の真ん中を進
む。周りには何もない。この細い道がT字路にぶつかると、そこにあるのは「第１号油
井」。１９３１年にアラブで一番最初に発見された油井だ。ポンプ等の設備は屋外にある
ため誰でも見学できるが、隣の油井博物館は木・金曜のみ開館のため入れなかった。

　ここから北上し、周囲の景色が砂漠からベドウィンの集落、そして市街地と変わると、
次なる目的地「キング・ファハド・コーズウェイ」＝「バーレーンとサウジアラビアを結ぶ２５
kmの橋」につながるハイウェイに入る。コーズウェイの通行料は ２BHD。湾岸協力会議
各国通貨での支払いも可能らしく、いくつもの通貨で通行料が表示されている。料金所
を抜けて橋をひたすら走ると両国の国境がある島に着く。ここにはレストランが併設され
た展望台があり、上にあがるとサウジ側も見渡すことができる。向こうにはマクドナルド
が見える。

　展望台を下り、今度は車を国境ゲートへ進める。前述のとおりサウジのビザは無いの
だが、ダメモトでパスポートを提示してみた。係官が何度もパスポートを見つめ、怪訝そ
うな顔をしている。そして当然入国は許可されず、渋々Uターンするのであった。

　空港へ戻る途中にあった巨大ショッピングセンター「シーフ・モール」にも立ち寄るが、
やはり祝日だからか、ほとんどの店がシャッターを下ろしたまま。そこからマナーマの街
を抜け、今度はシェイク・ハマド・コーズウェイを渡ると空港があるムハラクに着く。ガソリ
ンを入れ、アラッド・フォートなど近くの見所を巡り、空港へと戻ることにした。

　　バーレーン・ドル 収支　　　　両替　20USD （T/C） → 7.5BHD

　　　　　朝食「CHARCOAL Grill」Puri Potato Bhaji　　0.4 BHD

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　缶コーラ　　　　　　　　0.2 BHD

　　　　　ホテル　チップ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 0.5 BHD

　　　　　キング・ファハド・コーズウェイ 通行料　　　　　　2.0 BHD

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　展望台入場料　 0.5 BHD

　　　　　ガソリン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2.7 BHD

　　　　　空港でアイス（BHD使いきり）　　　　　　　　　　　0.2 BHD