いよいよ出発である。エミレーツ航空（ＥＫ）は初めての利用。EKはメインで貯めている
デルタ航空スカイマイルの提携エアラインでもある。デルタが言うには「通しの航空券の
場合セグメント（フライト）毎にＦＦＰの番号を登録できないので、デルタへのマイル加算を
選ぶと積算対象外のコードシェア部分(HND-KIX)は、どのＦＦＰにもマイル積算できない」
とのこと。ただＪＡＬからは「海外部分はデルタ、国内部分はＪＡＬマイレージバンク、とい
う積算も可能」との回答。（ちなみにＪＬ機材便にＥＫ便として搭乗するのだが、ＥＫはＪＡ
Ｌの提携エアラインでもある。）羽田-関空間のマイルなんて僅かなものだが、やはり気
持ちの問題。海外部分のデルタへの加算が確認できたら、国内部分をＪＡＬへ事後登録
依頼してみようと思う。（→後日JALへ事後登録依頼するも、加算されず。）

　そして一度トライしてみたかったのが「EKのサービス」。期待が高すぎるとガッカリしが
ちであるが、まぁ「良い」のではないだろうか。比較的に空いていた（往き帰りとも、窓際３
席を一人で使用）こともプラスではあるが、「機体のキレイさ」「日本人乗務員の多さ」「機
内食の味（特に往路・うな丼、復路・“はも”の和食。ただし当然 with ブレッド＆バタ
ー。）」「エンタメ・コンテンツ」「エコノミーでもフットレストがある」など各部門で好評価。い
まどきエコノミー・クラスのパーソナル・ビデオは珍しくないけれども、一つの映画を「音声
モード」の切り替えで３つの言語から選べる機体は初めて。惜しむらくは「トゥモロー・ネ
バー・ダイ」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」などコンテンツの大半が往路・復路ともに同
じだったということ。「往復ともに全く同じプログラムだ」というのであれば納得はいくが、
往き帰りで違うプログラムを用意していながら、その中身の大部分が共通というのは“い
かがなもの”だろうか。それともフライト時間が短めの「ドバイ−ヨーロッパ間」フライトが
中心のエアラインだから、片道だけで全プログラムを見るのは困難ということなのか。

　またヘッドフォンに同封されていたシールもグッド・アイデア！「機内食時は起こして下
さい。」とか「起こさないで下さい。」のメッセージを座席の肩に貼るものだが、これがなか
なかお茶目。どっかのエアラインでも見たことがあるような気がするが、そんなにコストの
かかるものではないわりに「おっ、気が利いてるじゃん！」と思わせる一品だと思う。

　そうこうしているうちに１１時間２５分のフライトは終盤を迎え、国際線では珍しい「離着
陸時の前方映像」がディスプレイに現れると、ほどなくドバイに着陸するのであった。